映画トラベラー村山が、あの映画ロケ地に勝手に強行取材! 「ことりっぷJALくらぶアプリ」(http://co-trip.jp/appli/info.html)で掲載中の映画ロケ地紀行「あの映画の名場面を訪ねて」が、ビデオパスブログでも連載中。さて今日はどこへ行ってみた!?
TEXT by/村山章
高知 『パーマネント野ばら』
「ずっと好き」はどこにもないから私は毎日、小さな嘘をつく…。人気漫画家・西原理恵子の原作を菅野美穂主演で映画化した恋愛ドラマ。海辺の小さな港町に佇む美容室・パーマネント野ばらにひとり娘を連れて出戻ったなおこを中心に、町の女たちがそれぞれ抱いている“大人の女性の恋心”を繊細なタッチで描く
なおこと恋人のカシマさんがやってきた地元リゾート
椰子の木の向こうに浮かび上がる国民宿舎・椰子。
『パーマネント野ばら』めぐりの最終回。ロケ地めぐりで宿毛にやってきたのだから、泊まるべき宿はひとつしかない! 劇中で主人公のなおこが、江口洋介扮する恋人のカシマさんと待ち合わせをした地元の国民宿舎・椰子。宿毛駅から車で10分、橋一本で繋がっている大島という島の上にある。
劇中では仲睦まじいはずのなおことカシマさんの微妙な関係、いやとんでもない秘密を匂わせるシーンの舞台だが、冬に天気に恵まれれば名物の「だるま夕日」が観られる絶景の宿。どの部屋も宿毛湾に面していて、地元のひとも集まってくるサンセットスポットだ。
ロケで使われたのが何号室かはわからないが、泊まった部屋はほとんど寸分たがわず映画で見たのと同じ。西日を浴びながら海を眺めていると、生きづらい人生をなんとかくぐり抜けているなおこのことを考えてちょっと切なくなるけれど、開き直ってひとっ風呂浴びて、地元名産の晩ごはんをひとりで満喫して参りました。いいとこでした、宿毛。
【実際の地図上で確認!】https://goo.gl/maps/ZKDMc
国民宿舎・椰子のエントランス。
部屋の窓からは宿毛湾。部屋の作りも置いてある備品もほとんど映画と一緒。
部屋でなおこがうたた寝したのと同じ場所に、宿の浴衣を置いてみた。ちょっとホラーめいてしまってこわい。
どの部屋からも夕陽が眺められる絶景宿。手前に浮かぶ咸臨丸は干潮時には歩いて渡れる無人島。
カシマさんが黄色いフォルクスワーゲンを泊めていた駐車場。ただの駐車場なんだけど、映画を観た後ではいささか切なく見えてしまう。