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映画トラベラー村山が、あの映画ロケ地に勝手に強行取材! 毎月、雑誌「DVD&ブルーレイVISION」(毎月20日発売)で掲載中の世界映画ロケ地紀行「行ってみたタイムズ」が、ビデオパスブログでも連載中。これまで行ってきたロケ地も順次下のカテゴリー欄にアーカイブ! さて今日はどこへ行ってみた!?

TEXT by/村山章

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きっと、うまくいく【国際インド映画アカデミー賞作品賞】
あなたの人生が光り輝くヒントがきっとある!大学時代の親友3人が織りなす、至高の人生感動エンターテインメント!世界各地でリメイク決定!笑って泣いて心がほっこり温まる、世界中が感動した奇跡のインド映画!天才が競い合う大学キャンパスで、“三バカトリオ”が、ハチャメチャ珍騒動を巻き起こす!彼らの合言葉は「きっと、うまくいく!!」

ランチョーの学校に続く分かれ道は、学校とは別の方角にあった

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いまは塗りつぶされているが、映画ではこの白い石に「SKITSAL SCHOOL」と書かれていた。
「SKITSAL SCHOOL」は劇中でのランチョーの学校の名前。

『きっと、うまくいく』めぐり。目指すは絶景の湖パンゴンツォだが、レーの町の周辺にはほかにも映画に登場するロケ地がいくつかある。『きっと、うまくいく』以降ラダックを訪れる人は急増。国外からの観光客がほとんどだったものが、インド国内から家族や団体が押し寄せるようになったそうだ。

それは日本人であるわれわれとて同じこと。現地在住の日本人女性が経営されている旅行会社「ヒドゥン・ヒマラヤ」に連絡を取ったところ、以前に『きっと、うまくいく』のロケ地を回りたいという日本からのお客さんからのリクエストがあり、相当詳しい情報をご存知だった。

だったらお世話になってしまおうと「『きっと、うまくいく』関連の場所に片っ端から連れて行ってください!」とほとんど丸投げ。この旅はラクチンだぞとほくそ笑んでいたのも束の間、襲ってきました高山病! なんだかフラつく、頭が痛む、気分が悪い、一歩あるくのもしんどいなど、さまざまな症状が代わる代わる押し寄せて、高地に慣れるまではと余裕を持って組んだはずのスケジュールもアッという間にひっくり返った!

とりあえず近場からにしよう、そうしよう。というわけで、行ってみたのは10年後のランチョーが貧しい子供たちのために開いた小学校……ではなく、その小学校を指し示す標識が出ていた場所。ランチョーの学校のロケ地もレー近郊にあるのだが、標識は方角的には完全に反対の西方面。ラダック地方最古のゴンパ(僧院)があるアルチへと向かう道の途中にありました!
【実際の地図上で確認!】https://goo.gl/maps/2ZOvM

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この分岐点から奥に伸びているのが、劇中ではランチョーの学校へと続いていた道路。実際にはTARU村へと続いており、
TARUと書かれた看板がある。色とりどりの旗はチベット仏教にまつわるラダック名物で、ひとつひとつに干支の絵が描かれていた。
劇中では看板や旗は一切なかったが、確かにこの場所で間違いない。

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現地のバイカー。見下ろしているのはインダス河とザンスカール川の合流地点。

※ビデオパスFacebookで連載されていた記事となります。